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活きたままの新鮮な車えびを、食卓にお届けすることで大好評の「活き車えび」。

沖縄本島南部、知念村にある「板馬(いたんま)養殖センター」で養殖されている高級車えびです。出荷量は年間約50〜60トンほど。出荷時期は12月から翌年の3月まで。それ以外は飼育時期となります。

知念の海は車えびの養殖に大変適しています。周りをさんご礁に囲まれているので、波も穏やかで、入江のわりに水深が深く、水質もきれいです。えびの最適水温は25度前後で、水温が10度以下になると、あまり餌を食べなくなります。しかし、沖縄県は気温や水温が年間を通して暖かいので、えびがよく餌を食べるため育ちも良く、他府県と比べて生産量が多くなっています。

養殖池は、産卵させて一定期間子えびを育てておくためのものと、成長したえびを育てるためのものがあります。通常、天然のえびは夜行性で、水深20メートル位のところに棲息しています。しかし、養殖池の水深は2メートルほどなので、そのままだと昼間の日光などが直接あたり、それがストレスとなって成長が悪くなります。これを防ぐためにプランクトンで水を濁らし、天然のえびが棲息する環境に近づける工夫をしています。  

 

餌にもこだわり、良質なペレット(配合飼料)を使用しています。安い餌も出回っていますが、それではいいえびが育ちません。また、気候の変化でえびが餌を取らなくなるのを予測し、事前にプランクトンなどでビタミン補給を行う場合もあります。

こうして沖縄の海に抱かれて、丹念に育てられたえびは、身に張りがあり、色と形がそろっていて甘味と歯ごたえは格別です。さらに今年は例年に比べ水温も低く、身が締まった良質なえびに育っています。それはえびの殻をむいたときにわかります。いいえびは身に縞模様が残ります。出荷の7割が東京の築地に卸され、そこから一流ホテル (帝国ホテルやプリンスホテルなど)や高級料亭で食材として使われていることからも、品質の良さを証明しています。  


●エビを冷やして動きを鈍くします。
 


出荷時も細心の注意を払っています。早朝に養殖池から大きな水槽にえびを移し、おおまかに選別します。次に冷たい海水の入った水槽に移し再度選別します。この作業を行う事によって、えびのサイズを細かく選別し、お客様のニーズに答えることができるのです。最後にえびを活きたまま、ダンボールに詰めます。出荷先でえびをすぐ水槽に移せるように、おがくずの変わりに白いペーパーを使用しています。この方法ですと、一目でえびの状態が確認でき、また輸送の際にも軽量であるという利点があります。
 


出荷作業は10度以下の部屋で、すべて手作業で行います。低温での手作業はラクな作業ではありません。めったに気温が10度をきらない沖縄では、とてもつらい作業になります。こうすることでえびの動きを鈍くし、出荷作業でえびに傷がつくことを防ぎます。こういった様々な工夫によって、出荷の翌日には新鮮なえびをお手元にお届けすることができるのです。
●手作業でダンボールに詰めていきます。

午前中に出荷作業を終えると、午後には潜水服を着て、養殖池に潜り掃除をします。えびの発育を妨げる硫化水素が発生するのを防ぐため、底に溜まった糞や脱皮した殻、死んだ海草やヘドロなどをポンプで吸い上げます。これにはえびの状態や環境を調べる目的もあります。普段は早朝5時から夜の8時までを2交代制で作業を行ないますが、忙しい時期は従業員総出で朝から夜まで作業を行ないます。しかし、これもいいえびを育てるため、えびへの愛情でつらさを乗り切ります。




気候に左右される養殖だけに、いろいろな苦労があります。その中でも、やはり一番怖いのが台風だそうです。特に4年前の台風では、湾になっている養殖池が高波の被害に遭い、その時えびが全て流されてしまいました。その為、そのシーズンの売上がふいになってしまったということです。それ以降は二度と同じことを起こさないように対策を立てているそうです。

社長の照喜名様にお勧めの食べ方を伺ったところ「なんといっても 活きたままの刺身(おどり)が一番だよ。また、塩焼きや天ぷらにしてもおいしいよ!」 とおっしゃっていました。
また、車えびが届いてもすぐに食べない時は、氷水で洗い、冷凍庫で保存すると良いそうです。
板馬養殖場で育った良質で新鮮な車えびを、ぜひどうぞ!贈り物にも最適です!
板馬養殖センター社長
照喜名朗様